アジア失明予防の会

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●  APBAの活動に参加して(福知山市民病院 看護師 小川 洋子)

 ベトナムでの活動に参加し、約4ヶ月が経ちました。もっと前に参加したような錯覚に陥るほど、日々忙しく過ごしています。

 私がこの活動を知ったのは、同じ職場の眼科医である安東先生が参加されたこと、その安東先生からの紹介で看護師の竹下さんが参加されたことでした。

 社会にでて十数年が経ち、最近になってやっと働くことの喜びというか、ありがたさを実感できるようになり、恩返しではないけど何か自分にできることはないかと考えるようになりました。また、いろんな人との出会いの中でもっともっと成長していきたいと考えていた私にとって、ベトナム帰りの竹下さんの話はとても魅力的でした。彼女に言わせれば、私が好きそうな活動だからってことでいっぱい話をしてくれたみたいです。そんな彼女の後押しもあり、滞在4日間というとても短い期間でしたが5月に竹下さんといっしょに参加させていただきました。今考えても、ベトナム語はもちろん英語もろくに話せないのによく参加しようと思ったなと自分でも呆れるくらいです。

 ベトナムでは驚くことばかりでした。国立眼科病院?(名前を忘れました)での外来の人の多さに圧倒され、さらに診察室へどんどん患者さんが入ってこられる光景にただただびっくりでした。日本では待合室の椅子に座り順番を待ち、名前を呼ばれれば診察室に入る。それが普通だと思っていたのです。手術室へ行けば、清潔器械台の上にお猪口を思わせる陶器の容器がありました。事前に聞いてはいたけどそれもまた不思議な光景でした。地方の病院では、手術室の扉の外は普通の廊下であり、どう見ても空調設備もなくここで手術するの?って見る物すべてに驚かされました。

 そんな中、印象に残っているのがある一人の患者さんです。手術が終了した後、何度も何度もお礼を言いながら頭を下げ、数名のスタッフの手を握り手術室から出て行かれました。貧困で状態が悪くてもなかなか病院へ足を運ぶことができない患者さんにとって、先生方の活動がどんなにうれしいことなのか感じることができました。またそんな場に居合わせることができたことに私も大変うれしく、ありがたく感じました。

 活動に参加する前は、何か自分にできることはないかという思いがあったけど、結局何もできず逆にいろんな刺激を受けることができ、自分の今の環境や考えを振り返り、新たな考えを学ぶ機会を与えていただいた4日間でした。言葉もほとんど理解できず、身振り手振りの日々でしたが楽しく過ごすことができました。

 ベトナムから帰り、看護師としても逆に患者の立場としても一人の人間として今の自分の置かれている環境は恵まれていることを実感し、いろんなことに感謝の気持ちをもって過ごすようになりました。また、仕事や人間関係においても「これがないとできないとか、こうでないといけない」という考えを少しずつですが、改めています。

 日本の今働いている病院という小さな枠から飛び出したことがなかった私にとって、ベトナムで出会えた服部先生をはじめ、日本人医師やベトナム人医師、多くのスタッフの方々との活動は、とても貴重で新鮮な体験でした。

 4日間という短い期間でしたが、先生方や多くのスタッフの方、患者さんとの出会いで得たものは多く、とても感謝しています。

 また、機会があれば是非、活動に参加させていただきたいと思っています。今度はせめて、英語を勉強して・・・皆さんとコミュニケーションがとれればもっと楽しいかなと思っています。

 本当にありがとうございました。

手術が終わってみんなで乾杯・写真中央が筆者(タイグエン省)
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