NPO アジア失明予防の会は、貧困のため十分な眼科治療が受けられず失明の危機に苦しむアジアの人々を救う支援を行っております。
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活動報告 - 2009〜2010
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ベトナムの現状
● ベトナムの現状 2008年秋に発生した世界同時不況の影響をベトナムも少なからず受けましたが、一般庶民の生活はなんら変りません。道端では、普段と変わりなくフォーを食べ、バイクに乗り通勤する姿が見られます。ガソリン価格も一時にくらべ、30%ほど安くなりましたが、物価は以前と変わりないか、少し上昇しています。ベトナムに進出している日系企業の経営者からは、「一時的に生産が落ち工場の稼働率が減ったけれども、これまでは毎月退職者がでて、そのたびに面接し、新入社員の研修をするということを繰り返していたが、この不況の影響で、職を転々と変える人が減り、離職率が減り雇用が安定した」と漏らしていました。2009年も半ばを過ぎ中国の景気は回復傾向にあり、ベトナムもこれまでのようにGDPの伸び率が8%とは行きませんが、5%程度の経済成長と遂げています。
この経済発展の副作用としては、中国と同様にベトナムでも所得格差が顕著になってきています。私が活動を始めた7年前であれば、ほしい物のベスト3は、まずは、洗濯機、エアコン、携帯電話などが上位に並んでいましたが、いまや上位は車、マンション、ブランド品、これだけを聞いても豊かになってきていることがわかります。ハノイやホーチミン市街では高級車が街角のあちこちで見かけられ、朝・夕の通勤渋滞は生半可なものではありません。すいているときであれば、車で15分のところが1時間以上もかかります。また、高層マンションがあちこちにでき、道路拡張工事が行われ、住環境は便利になってきていますが、大気汚染が深刻です。私はバイクで通勤していますが、病院を往復するだけで、顔が真っ黒になるくらい空気が汚れています。
一方、プロジェクトで山間部や農村部の田舎に行くと都会の喧騒から開放され、のんびりゆっくりと時間が流れ、扇風機を回しながらうちわで暑さをしのいでいる光景を多く見かけます。白内障患者さんも日本ではなかなか見られなくなったような、過熟白内障や真っ黒な白内障に出会うことしばしばで、病院にも行けなくて、失明状態に陥っている人がたくさんいることがわかります。
ところで最近の地球温暖化の影響でしょうか、ベトナムでも異常気象に悩まされます。日本で言うところのゲリラ雷雨ですが、昨年度10月末にハノイでは34年ぶりという大雨となりました。その日がちょうど地方のプロジェクトの出発時で、ハノイ駅から夜行に乗る予定でしたが、駅周辺は大洪水となり、股下まで水が溢れ、駅まであと少しというところで、自動車が立ち往生しました。列車の発車時刻が迫り、洪水の中をずぶぬれになり医療資材を必死に運び出しやっとたどり着いたハノイ駅でしたが、線路が見えないということで、翌朝まで列車内に12時間も缶詰状態となりました。それ以来、大雨が降るとまた同じことが起きないかとても心配になります。