アジア失明予防の会

NPO アジア失明予防の会は、貧困のため十分な眼科治療が受けられず失明の危機に苦しむアジアの人々を救う支援を行っております。

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●  ハノイアイセンターへの支援

 ハノイには国立眼科病院以外にもうひとつハノイ市立眼科病院があります。距離にしてほんの1キロほどしか離れていません。2年前に訪問したときには超音波白内障機器はアルコン社製のユニバーサルIIとレガシーしかありませんでしたが、半年前より最新機器のインフィニティーが稼動しているのには驚かされました。最近ハノイ(ホーチミンでも)では超音波白内障手術があちこちの病院で普及してきていて、ハノイ市立眼科病院でも月に200件以上の白内障手術を行っています。そのほとんどが超音波白内障手術で、しかも80%以上が折り曲げ式(フォールダブル)の眼内レンズを使用しています。

 一方、網膜硝子体疾患の治療の分野はかなり遅れており、今まで本格的な硝子体手術は全く行われておらず、もっぱら薬による治療が主でした。重症例や手に負えない患者さんはすべて国立眼科病院に送っているようですが、この眼科病院でも多くの患者さんが硝子体手術を必要としており、院長のDr.Leより強く要請され、月に1度訪問して網膜硝子体疾患の患者さんの診察および手術を行うことになり、昨年10月より始めました。ところが手術室のスタッフや医師らは全く硝子体手術の経験がないために、初日より機械のセッティングや手術方法のイロハを一から教えなければなりませんでした。しかも英語が理解できるスタッフが医師を含めてほとんどおらず、ジェスチャーを交えたり、Dr.Hungに電話をして通訳をしてもらったりと、朝の8時に手術を始めたのですが終わったのは夜の8時を過ぎていました。しかし、この支援も今年の7月で10回を数え、最初のセッティングはほとんどできるようになり、そろそろメスを渡していこうかと考えているところです。しかし機材が十分ではなく、使用している顕微鏡は前後左右はおろか上下もフットスイッチで動かすことができないために、顕微鏡のアームを手で動かしながらピント調整を行わなければなりません。また、硝子体機器もアルコン社製のユニバーサルIIで(約15年以上前に日本で主に使われていた機器)で、今やカッターの回転数が1000以上が当たり前のようになっていますが、この機械では600回転が最高で周辺部の硝子体の処理の難しく、しかも液空気置換の装置がないため、金魚の水槽に空気を入れるポンプを利用し、フィルターを通して空気置換を行っています。

 今後の課題としては、ハイスピードカッターや空気置換装置などが標準装備された硝子体手術機器が必要と考えられ、ただいまどこか支援をしてくださるところを探しているところです。

ハノイアイセンターの玄関口(病床数は100以上)
アルコン社製の硝子体機器(ユニバーサルII)
孤軍奮闘(周りのスタッフは英語がわからない)
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