NPO アジア失明予防の会は、貧困のため十分な眼科治療が受けられず失明の危機に苦しむアジアの人々を救う支援を行っております。
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ベトナムの現状
● ベトナムの現状 ベトナムはここ最近の2年間でかなり変わってきました。アジアでは中国について経済成長率(GDP)が高く、毎年7%以上の成長を続けており、どんどん道路やビル、高層マンションなどが建っています。また自動車の数も2年前の5倍くらいに飛躍的に増え、朝夕の通勤渋滞が発生しています。と申し上げても、お金持ちの人はほんの一部分でまだまだ貧しい人がたくさんいます。
ハノイの国立眼科病院の新病舎が2003年11月に完成して、そこに外来棟や手術棟が移りました。今までエアコンがなかったので、外来では夏は汗だくになり、冬は手を擦りながら診療を行っていましたが、かなり快適になりました。手術室も以前の6室から8室に増え酸素や窒素ガスなどの設備も整いかなり近代的になっています。
白内障手術においては前回のレポートでは計画的嚢外摘出術から超音波手術への移行期と申し上げましたが、現在ではハノイやフエ、ダナン、ハイホン、タイグエンなどの主だった都市部のほとんどの眼科施設では超音波白内障機器が整備されるようになり、盛んに超音波白内障手術が行われるようになってきました。しかし超音波白内障手術が上手に執刀できる医師は十数人しかおらず、逆にその未熟さゆえに合併症も増えており、かえって失明する患者さんもいて、その指導が急務になっています。
硝子体手術においては、以前と同じようにハノイとホーチミンしか施設がありませんので多くの患者さんが地方から集まってきます。この2年余りの指導の結果、自分一人である程度執刀できる医師が5-6人くらいに増えました。設備面におきましても、日本と同じくらいの水準で手術ができるように、いろいろな機器や器具などを少しずつ日本で購入しながら揃えています。今ではかなり充実してきており未熟児網膜症の子供の手術も行えるになりました。
これはとても喜ばしいことなのですが、医師らの中には手術のことばかり目が行き、器具の手入れや機器の扱いが雑な医師もいます。例えば硝子体のコンタクトレンズなどは3ヶ月も経たないうちに表面にたくさん傷がついてしまったり、周辺部が欠けてしまって見えにくくなっています。マイクロのセッシは眼内異物をつかんでしまって先が開いてしまって膜などをつかめなくなったり、セントウなどは扱い方を知らないナースが高温蒸気のオートクレブにかけてしまって錆びてついてだめになったり、内視鏡プローブなどは2週間で根元が折れてしまう(通常は2ヶ月~3ヶ月くらいはもつ)等、頭を痛める問題が多くあります。硝子体の器具は高価なものが多くその都度扱い方を注意するのですが、なかなかその重要性が医師や看護婦に浸透しません。器具などに鍵をかけてしまって私しか使えないようにしたのでは彼らの技術が発展しなくなりますので、何とか解決しないものかと現在いろいろ工夫をしているところです。