NPO アジア失明予防の会は、貧困のため十分な眼科治療が受けられず失明の危機に苦しむアジアの人々を救う支援を行っております。
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活動報告 - 2008以前 医療の現状
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まだまだ貧しいベトナム
● まだまだ貧しいベトナム 次の問題点としては、貧しさ故に患者さんがなかなか受診できないことです。片眼が見えなくなっても受診せず、もう一方眼がおかしくなって始めて受診するといったケースがまれではなく、ラストアイの患者さんが多いことには驚かされました。これは眼科に限ったことではありません。治療のためには手術が必要だと説明してもその費用が支払えない為に、たとえ片眼失明しても手術することを諦める患者さんもいて残念でなりません。また、早期受診していれば治療可能であったものも、来院が遅れることで治療不可能になるケースも多々見うけられます。
この理由にはベトナムの経済状況と保険制度に問題があると思われます。日本ではほとんどの人が健康保険に加入しており、患者さんの負担金額は最高でも3割で、高額な医療費がかかった場合には国が負担するシステムがありますが、ベトナムではこのような保険制度がまだ完備されておらず、治療費を実費で支払うことが当たり前になっています。このハノイの病院は国立病院ですから、診療費は他のどの病院よりも安い方なのですが、それでも治療費を払えない人がたくさんいます。
例をあげますと、白内障手術では手術・検査・入院費用が片眼で約US150ドル程度かかります。その上日本でも以前はそうであったように眼内レンズや粘弾性物質の代金を実費で支払わなければなりません。また網膜硝子体手術においてシリコンのバックル(約100ドル)を使用したり、シリコンオイル(約130ドル)を使用したときにも実費がかかります。手術中に急に必要になった場合には患者さんや家族に了解をとるのですが、支払えないために使用を拒否されることもしばしばあります。そのため治療に困難をきたすこともあり、こんなときには手術をしていてとても戸惑ってしまいますが、患者さんのことを考えるとそうもいかず、私が自分で購入し使用することも多々あります。
ちなみに農村部の平均年収は200ドルくらいといわれていますので手術には年収分の費用がかかる計算になります。