NPO アジア失明予防の会は、貧困のため十分な眼科治療が受けられず失明の危機に苦しむアジアの人々を救う支援を行っております。
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活動報告 - 2008以前 医療の現状
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ベトナムでの活動
● ベトナムでの活動 私は以前よりアジアの眼科医療に興味をもっており、いつかアジアに行って何か役に立つことができないかと考えていました。一昨年に京都で開催されました臨床眼科学会の時にはアジア諸国から多数の眼科医師が来日されましたが、その折に木下教授のご配慮によりベトナムから来られた角膜の専門医のDr.Chau(VNIO)をご紹介いただき、ベトナムの眼科医療について詳しくお話をお伺いしました。その時にベトナムの眼科医療は現在のところ発展途上にあることがわかり、特に硝子体手術におきましてはまだ始まったばかりで他の分野よりも遅れており、多くの患者さんが手術をできずに失明しているという現状をお聞きして、少しでも私の経験が生かせればと思い、ベトナムへ行くことを決心しました。
Dr.Chauより病院長のDr.Thanhをご紹介いただき、私が自分の経験を生かしてベトナムでの眼科医療の発展に協力したいという熱意をお伝えしますと、ベトナム側でもそのような医師を探していたこともありこころよく承諾してくださり、ビザの申請、ベトナムで医療行為をするためのベトナム厚生省の許可書、滞在先の斡旋などいろいろお世話していただき、昨年の4月よりハノイの国立眼科病院で勤務することになりました。
私の専門は網膜硝子体部門ですのでこの分野を中心に、疾患の診断や治療方法について外来で討論をしたり、手術の技術指導を行っています。また、日本から内視鏡を持ち込んで、内視鏡を用いたかなり高度な手術も行っています。そうこうしているうちにホーチミン市立眼科病院からも招待されるようになり、昨年10月より3ヶ月に一度の割合でホーチミンへも行き、ハノイと同じように網膜硝子体疾患の診断や治療を中心に技術指導を行っています。現在までに白内障手術約200件、硝子体手術800件以上を執刀してきましたが、網膜硝子体の患者さんはどの症例も手術治療に困難を要する症例がほとんどです。
また、ハイホンアイセンターは最近超音波白内障手術の機械を購入したばかりで、どの医師も計画的嚢外摘出中は上手なのですが、超音波白内障手術をした経験がありません。そのため週末を利用してハイホンへ行き超音波白内障手術の指導にも行っています。
国立眼科病院では毎月最終水曜日の午後から全体カンファレンスを実施しています。ここではめずらしい症例の検討会や学術的な研究発表などかなり内容的にももりだくさんで、たくさんの医師が参加して大変な活況となっています。
私は以前にベトナムを訪れたことがなく、今回が初めてでした。言葉も習慣も全くわからないところに一人で飛び込んでいって、一体自分に何ができるのか、またどれだけの医師が私の診断や治療法に興味を持ってくれるのかとても不安でしたが、毎日の生活を共にして毎晩遅くまで仕事をしていると次第にお互いに理解しあえるようになり協力し合って治療が行えるようになりました。