アジア失明予防の会

NPO アジア失明予防の会は、貧困のため十分な眼科治療が受けられず失明の危機に苦しむアジアの人々を救う支援を行っております。

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●  ハノイとホーチミン

 ベトナムでの眼科のプライオリティーはかなり高く、大きな都市には眼科だけ独立した眼科病院が必ずあります。そのなかでも中心的な大きな病院は先にも言いましたが、北部のハノイと南部のホーチミンにあり、その両者では若干眼科医療のシステムが異なっています。ホーチミンでは多くの眼科医師が公立病院に勤務しながら自分のプライベート眼科医院を持つのに対し、ハノイではその兼業が禁止されており収入面はホーチミンの医師の方が恵まれているようです。ちなみにハノイを例にとって申し上げますと、眼科医師の収入はまだまだ低く政府からもらえる基本月給は5千円程度です。これではさすがに厳しいので近くに半官半民の眼科病院の施設があり、そこは国立病院よりも施設が整っておりその分患者さんの支払う医療費も高く設定されています。そこで2ヶ月間に2週間程度働いて収入を補っているのが現状です。多くの収入のある医師でも6万円程度です。

 また、最新の手術機器につきましても、ホーチミン市立眼科病院では最新の超音波白内障手術機械(アルコンのレガシーが4台、ストルツのミレニアムが1台)の合計5台あるのに対し、ハノイ国立眼科病院は2台(ストルツのミレニアムとニデックのCV12000)しかなく、また硝子体手術の機械につきましてもホーチミンには最新機械が2台(アルコンのアキュラス、ストルツのミレニアム)あるのに対し、ハノイにはストルツのミレニアムと10年前のニデックのVT4000のみでホーチミンはハノイよりハード面でも恵まれていると思われます。その理由としまして、ハノイは国立でホーチミンは州立であり、またベトナムの統一前の社会制度の違いや経済の状況等が影響していることも考えられます。しかし、どちらの病院も今年に入ってから新築の病舎ができ、手術室も新しくなりました。また、今後は順次最新の手術・診断機器を導入予定で、ホーチミンではすでにトプコンの画像ファイリングシステムなどのハイテク設備が整っており、今後OCTや電子カルテの導入などなどますます発展していくものと思われます。

地方の眼科につきましては、先に述べましたように白内障手術は嚢外的手術術が中心となっており、症例数は年々増加しています。しかし、ハード面では手術機器や器具が不足しており、まだまだ満足のいく治療が行われていないのが現状です。ハイホンアイセンターでもつい1ヶ月前に、超音波白内障手術機械のアルコンのユニバーサル2が購入され、超音波白内障手術が始まったばかりです。

ホーチミン市立眼科病院(新病舎)
新しい手術室(ホーチミン市立眼科病院)
症例数が毎年増加(ハイホンアイセンターにて)
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