アジア失明予防の会

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●  ベトナムの眼科医療の現状

 ベトナムの眼科医療の現状は日本の眼科医療のちょうど10年前くらいの水準であると申し上げれば理解しやすいと思います。ベトナムの眼科医療の中心的存在は北部ではハノイにあるベトナム国立眼科病院(Vietnam National Institute of Ophthalmology以下VNIO)で、南部はホーチミン市立眼科病院(HCM City Eye Hospital以下HCMCEH)となっています。それぞれの病院は、小児眼科、外傷、網膜硝子体、角膜、緑内障と5つの治療部門に分かれており、欧米のアイセンターのように各専門に分かれています。また、驚くことに最近日本でも行われている屈折矯正手術のLASIKも3年前から導入され、ハノイでもホーチミンでも盛んに行われています。

白内障手術におきましては計画的嚢外摘出術より、超音波吸引乳化術への移行期となっています。どちらの病院も60人近い医師が勤務していますが、その内の十数人の医師が超音波白内障手術を執刀することができます。

また、硝子体手術につきましては2年前より始まったばかりで、フランスやアメリカ、カナダへ留学して硝子体手術を習得して帰ってきた数人の医師が硝子体手術を行っていますが、本格的に執刀できる医師はホーチミンでもハノイでもほんの数人しかいません。しかし、まだまだ難症例に対する手術は手付かずであることが多く、特に糖尿病網膜症に対する硝子体手術は単純な硝子体出血や増殖膜のあまりない症例を除いてはほとんどの症例が放置されているのが現状です。

地方に目を向けますと白内障手術はほとんどの施設が計画的嚢外摘出術で超音波白内障手術機器のある病院はまだ少なく、これから順次導入していく予定のようですが、資金面の問題がありなかなか実現できていません。また硝子体手術や角膜移植など高度の手術は先に述べた2施設しか行っていません。

ベトナム国立眼科病院(新病舎)
白内障手術中のDr.Thanh(VNIO院長)
硝子体手術中のDr.Hon(VNIO副院長)
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